オマケさんVer.2血統について思うこと。
2018年5月20日撮影
FOブリードプレコ:スーパーメガクラウンゼブラプレコ L236タイプ♂(オマケVer.2♂×L236 ドイツブリード極上♀:2014ドイツ便=F1)10.5cm
↑♂親のオマケVer.2(L333系)よりも、♀親のL236の血が強く出たタイプのF1個体です!ワイルドクロスでは、F1個体の血が割れやすいです。
2020年1月6日撮影
DADAブリードプレコ:スーパーメガクラウンゼブラプレコ L333タイプ♂(オマケVer.2♂×L236 ドイツブリード♀=F1)9.5cm
↑♀親のL236よりも、♂親のオマケVer.2(L333系)の血が強く出たタイプのF1個体です!ワイルドクロスでは、F1個体の血が混ざりやすいです。
2020年2月9日撮影
フクロトジブリードプレコ:リアルメガクラウンゼブラプレコ L333系♂(オマケVer.2:No.2♂×オマケVer.2:No.3♀=F1)
↑オマケVer.2(L333系)の純系F1個体です。L333ゴールデンキングロイヤルの反転表現そのものです!ワイルドラインとの相性が良いです。
上記三系統個体の色彩変化・体形・採れたF1個体の血の割れ(混ざり)方を検証することにより、オマケVer.2の血筋(何たるか)について確信を得た気がします!私の勝手な想像より、かなり堅実に作り込まれているという事が分かりました。
<品種作出に際しての理想的なアプローチとフロー>※個人的見解によるもの
・同時期かつ同環境において、セレクションに掛けるサンプル数(ペア数&各ペアから得られる次世代の個体数)をより多くとる。
↓
・遺伝子発現ノイズ(内因性 or 外因性)《注1》や表現型可塑性《注2》による影響を受けずらくなる。
↓
・同一の遺伝情報による表現型のばらつき(エピジェネティック《注3》な揺らぎ)が抑えられる。
↓
・目的とする遺伝形質の拾い間違いが起こりずらくなる。
↓
・特定の遺伝子型と表現型をより均一に有する個体群ができる。
↓
・固定率がより高い品種ができる。
《注1》遺伝子発現ノイズ(内因性 or 外因性):遺伝子発現の多様性には二種類ある。「内因性」ノイズは分子の相互作用が本来的にもっている多様性がもたらすものであり、「外因性」ノイズは環境の無作為な揺らぎ、または複数遺伝子に共通の制御的入力の効果によるものである。(cf. Nature Reviews Genetics, 2006)
《注2》表現型可塑性:生物個体がその表現型を環境条件に応じて変化させる能力のこと。
《注3》エピジェネティクス (epigenetics) :DNAの塩基配列自体は変化しないが、DNAやタンパク質の後成的な修飾により、遺伝子発現が影響を受ける現象のこと。
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